北陸新幹線 敦賀から先は米原経由をJR東海がJR西日本に発注するかたちで北陸中京新幹線として先行建設するのはどうでしょう(妄想)

去る2024年3月16日、北陸新幹線敦賀まで延伸されましたが、その先新大阪までの延伸について問題ありな状況かと思います。 

一応の決着として小浜京都ルートとされていますが京都北部や京都市内でトンネルを掘った場合の地下水脈がどうなるかやってみなければわからない状況で反発を招いています。実際、新幹線トンネル建設で地下水の量が減少することは、西九州新幹線などでもたびたび発生してますからあながち見当外れな懸念でもないです。

他の懸念としてJR西日本大深度地下で建設を行うにあたって資金的面で苦労することが予見されることがあります。コロナ禍が明けたとはいえ利益がコロナ前よりも減少しています。そのほか湖西線並行在来線として分離する場合の滋賀県との調整にも時間がかかることは明らかです。

そこで提案としては北陸中京新幹線構想を基として敦賀の先を米原までJR東海JR西日本に発注するかたちで建設してしまうことを提案します。理由としては

JR東海の方が資金面でJR西よりも余裕があること               

敦賀止まりの状況を解決する方が関西・中京圏の人にとって使いやすいこと

JR東海管轄とし並行する湖西線北陸本線は経営分離の対象とならない

・建設自体はJR西が行うため運航システムなどは他の北陸新幹線区間と同一にできる

リダンダンシーは二重系統が確保できれば良いため名古屋~新大阪間にリニアが建設されれば、さらに北陸新幹線まで新大阪とつなぐ必要はなく過剰投資を回避可能。

ただし、東海道新幹線への乗り入れはないものとし、必ず米原で乗り換えが必要になるデメリットは継続します。現状ですと新大阪~敦賀は特急サンダーバードで1時間17分ほどかかりますが乗り換えに時間を要します。それに対し、米原ルートは1時間7分です。もちろん米原駅での構造次第で乗り換えに時間がかかる可能性もありますが現状の敦賀駅以上にかかるということはないでしょう。

JR西日本としては当然小浜京都ルートの北陸新幹線を作りたい立場ですが、多方面からの反発への対処に時間がかかる以上、まずは関西圏からの反発の少ない北陸中京新幹線を先に建設してしまい、時間のかかる小浜京都ルートは後回しでもよいのではないでしょうか。

小浜京都ルートを諦める判断を今した方が良いと言っているのではなく、利益を求める株式会社である以上、本当に時間的金銭的コストに見合ったものかを米原どまりの北陸中京新幹線を先に作ってから判断するのでもよいのではないでしょうか。

 

産経新聞様より拝借させて頂きました。